FIFAマスター大学院受講レポート 【クーバー・コーチング】パート2
2016.03.24
KFK駒沢校
コーチングスタッフ
松尾國弘
FIFA マスター大学院(16期-2015~2016年)
SDA Bocconi School of Management
日本で年越しをゆっくり家族や友人と過ごしてからFIFAマスター大学院の旅を続けるためにイタリア、ミラノに旅立ちました。
今回の提携大学はSDA Bocconi School of Managementという世界で最も有名なビジネススクールの1つとして知られている大学です。
第2期のモジュールは最も期間が短くて3月18日に終了しました。モジュールは6つのサブモジュールに分けられていて、論文、テストおよび/またはプレゼンテーションに基づいて成績がつけられました。
サブモジュールの概要と学んだことを以下にまとめました。
サブモジュール1:Sport Leadership & Organization
- リーダーに必要な特性を学びました。リーダーの素質は生まれ持った才能ではなく、磨ける特性です。誰にでもリーダーになる素質があります。
- カリスマ的から指導者的など、色々なタイプのリーダーが存在します。すべてのリーダーが異なるため、自分がどんなタイプのリーダーかを理解する必要があります。
サブモジュール2:Sport Finance
- スポーツの組織の貸借対照表や損益計算書の分析方法を学びました。
- ファイナンスはビジネスの言語です。組織のファイナンスを分析することにより、組織の経営状態が理解できます。
サブモジュール3:Sport Marketing
- マーケティングとブランディングの基礎を学びました。組織や会社のブランドイメージはその組織や会社のアイデンティティです。
- スポンサーシップについても学びました。スポンサーのブランドイメージは組織や会社のブランドイメージと一致したほうが成功につながります。
サブモジュール4:Sport Strategic Planning
- 明確なビジネス戦略を持つ重要性を学びました。
- 良いビジネス戦略は以下に基づいています。
1.明確な目標と目的
2.競争環境の理解
3.自己資金の客観的評価
4.効果的な実行
サブモジュール5:Sport Event Management
- 投資家や銀行から資金を得るためのスポーツイベント事業計画の作り方を学びました。
- スポーツイベントを立ち上げることを想定したプレゼンテーションをしました。
サブモジュール 6 : International Sport Management
- アメリカのスポーツリーグと欧州のスポーツリーグの違いについて学びました。
- プロサッカーリーグの入れ替え戦(降格制度)がスポーツフランチャイズの投資価値にどのような影響を及ぼすかについて論文を書きました。
ゲストスピーカー
第1期と同様に第2のモジュールを通して様々なゲストスピーカーを招きました。
そのうちのいくつかは以下の方です。
- Filippo Di Gregorio (Dallara Group) – 人的資源管理と従業員のモチベーションを保つことの重要性について語りました。
- Inter Campus – インテル・ミラノが運営するサッカーを通じて子供たちを育成する非営利の社会的プロジェクトについて語りました。
- Andreas Gellner (adidas) – スポーツマーケティングの戦略について語りました。
- Giovanni Malago – イタリアオリンピック委員会の会長。ローマ2024年の課題について語りました。
- Opta Sports – スポーツデータ分析の会社。スポーツ界でのデータ分析の重要性について語りました。
- Javier Zanetti – インテル・ミラノのキャプテンの経験とリーダシップについて語りました。
- Leonardo Araujo – 鹿島アントラーズの現役時代の経験を含めた様々な海外での経験を参考として、国際化/グローバリゼーションについて語りました。
[Leonardo Araujo]
[Javier Zanetti]
見学ツアー
幸運なことにユベントス・スタジアムとイタリアSky Sportsの本社に訪問する機会がありました。
[Juventus Stadium]
[Sky Sports]